2020年04月16日
2019年10月、日本東洋医学会関西支部例会にて、「PMSに対する鍼灸治療の効果」を発表させていただきました。今回は、PMSを主訴とする3症例を調査しました。
今回の対象者の中から、陰虚・血虚・気滞タイプの3名を選びました。3名はPMSを主訴として鍼灸院に来院された方々です。
陰虚・気滞タイプは7尺度中6尺度に有意な改善が見られ、血虚タイプは7尺度中全ての尺度に有意な改善が見られました。3タイプに共通して改善した項目は、水分貯留・集中力・否定的感情・行動の変化・痛みの5尺度でした。3名の治療期間は異なるものの、鍼灸治療をすることで3タイプ全てにPMS症状の改善が見られました。
タイプ別の特徴は、陰虚タイプは初診時に訴えの少なかったコントロール以外の6尺度に改善が見られました。血虚タイプは7尺度全てに顕著な改善が見られました。気滞タイプは2回の短期治療で6尺度が改善しました。
今回の調査は、タイプ別の症例報告であり、治療期間(クール)にもばらつきがあります。その為、どのタイプにおいて効果がでやすいか、より改善しやすいかを比較することはできませんでした。ただ、陰虚・血虚・気滞の3タイプ全てにおいて改善が見られました。
今回の調査では、タイプの違う3名の方に、鍼灸治療を受けていただくことで、PMS症状が楽になることがわかりました。月経前になると、身体的な不調や、精神的にしんどくなるなどの症状が現れる方は、是非鍼灸治療をお勧めします。日々行っている臨床の中で、「以前よりも体が楽になった」「月経が来るのが怖くなくなった」「薬を飲まなくても良くなった」という意見を頂いています。辛いPMSでお悩みの方は是非一度ご相談下さい!私たちまり鍼灸院が全力でサポートさせていただきます!