偏頭痛・片頭痛、緊張性頭痛、
月経周期に関する頭痛、
その他の頭痛
に効果を発揮します。
薬剤で期待すべき効果の得られなかった緊張型頭痛に
対する鍼治療の臨床的効果
-反復発作性と慢性緊張型頭痛の比較-
著者:菊池友和(埼玉医科大学 東洋医学科)
引用:神経治療学2016年第33巻第3号
論文では、薬剤で効果の得られなかった緊張型頭痛が数回の鍼灸治療により改善することが述べられている。体質だからもう治らない・仕方ないと諦めていた方に朗報です。
2回~月1回程度、ときどき(間欠的)起こり、4~72時間続くと言われています。また、頭の片側に起こることが多く、ズキンズキンと脈を打つような強い痛みが特徴です。偏頭痛には、慢性タイプと発作性タイプがありますが、なかなか症状が軽減する事は難しいとされています。しかし、鍼灸治療によって徐々に偏頭痛が発生しにくい体質に改善する事は可能であると、日々臨床で実感しております。また、徐々に頭痛が発生しない体質に改善していきます。今年「鍼灸が偏頭痛に効果がある」という内容の論文が自律神経学会にて原著で菊池友和先生により発表されました。偏頭痛は鍼灸で改善する事を説明する論文です。
毎日のように起こる慢性緊張型頭痛と、1ヶ月に15日未満の反復性緊張型頭痛があります。痛みは30分~7日間持続的に起こります。頭の両側か頭全体、後頭部に起こり、頭の両側をギューッと締め付けられるような痛みや、重苦しい鈍痛が特徴です。頭蓋部や頚部の持続的筋収縮により頭痛が発生します。鍼灸治療により筋収縮を緩和する事で頭痛は改善します。
月経の前・中・後で、月経周期と関連して頭痛が発生するものがあります。鍼灸で改善することが論文で証明されています。いわゆるPMS(月経前緊張症)でみられる頭痛もこれにあたります。
東洋医学では脳は髄の海(神経細胞のイメージ)と言われています。精血に栄養され、脳は正常に活動します。脳の経絡につまり・滞りがあると頭痛が起こるとされています。また、頭痛には、虚証タイプと実証タイプがあります。虚証タイプは原料(気血津液)不足により、脳が栄養失調になって血流に滞りが起こります。実証タイプは経絡の不通により(流れが悪くなって詰まるイメージ)頭痛が発生します。
虚証には、「気血両虚」「腎精不足」「腎陽虚」、実証には、「痰濁」「肝陽亢進」「血瘀」のタイプが各々あります。
気血が生成されず、脳の栄養源がないため流れが悪くなって、頭痛が発生します。身体も疲れやすく、考え方も行動も前向きになれないのです。
脾気と心血を補い、身体の栄養を吸収して、充分な気血を脳に送れるように治療していきます。
腎は精(随)を蔵し、脳は精血によって栄養されます。精が不足して脳が栄養されない事によって頭痛が発生します。精は脳神経の源であり、不足すると耳が聞こえにくくなったり視力が低下したりと、脳神経の機能低下の症状が多く見られます。
滋陰益精⇒身体の津液(必要な水)を補って、腎精の生成を促して、脳神経を栄養します。
痰濁は飲食の乱れや、脾胃の動きが悪い事によって発生する、身体にとって不要なものです。痰濁には、粘滞性・重濁性の性質がある。これらの性質は、気・血・津液の動きを阻害する、経絡の不通による頭痛である。
水を含んだタオルを身に巻くと重く感じるように、痰濁のある人は身体のあちらこちらが重く感じます。痰濁は脾胃の機能低下により発生します。治療は余分な水を身体から除き、脾の運化昇清機能を高め、痰濁が身体に溜まりにくいように治療していきます。
ストレスにより身体の流れが上方向に強くなります。上った気血は下に戻れなくなり、血管が充血し張って頭痛となる、経絡の不通による頭痛です。
身体の気・血・津液が上下のバランスを崩し、上方向が強くなって熱を持ち、色々な症状が現れてます。気上方向の流れを上下バランスよくなる様に治療していきます。身体の津液を補って、上部の熱を緩和します。
血瘀は血流が悪くなる原因が身体にあると発生しやすい。
⇒ 瘀血発生
各々の瘀血が発生した原因に対して、中医弁証配穴により全身調整していきます。
頭痛の原因となる瘀血を活血して取り除いていきます。顔・舌・唇色は良くなり、頭痛は発生しにくくなります。
全身治療 |
1回 12,000円(毎回払い)
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効果は毎回確認できますが、10回受けていただくと実感できます。
年齢や個人の肌の状態により効果に差があります。
増毛コース | 10回券 70,000円(回数券制) ※加えて別途、全身治療代12,000円が毎回発生します。 ※1回のみお試ししていただけます。(1回8,000円+12,000円(全身治療分)) |
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5回コース | 40,000円(加えて別途、全身治療代12,000円が毎回発生します。) |
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10回コース | 60,000円(加えて別途、全身治療代12,000円が毎回発生します。) ※1回のみお試ししていただけます。(1回8,000円+12,000円(全身治療分)) |
梅花鍼 | 1回 10,000円(加えて別途、全身治療代12,000円が毎回発生します。) |
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振圧式梅花鍼(写真のように先が丸くなっているので安心です)で顔のつぼを刺激します。つぼに最適な圧力、スピードで刺激します。刺さなくても、充分効果が期待できます。頭面部の血流がより改善されます。
5年ほど前から、左首すじにあるしこりが原因?で、肩まわりのこわばり、肩凝り、頭のてっぺんまで突き抜ける頭痛で悩んでいました。とは言っても毎日その症状が出ている訳でもないので、放ったらかしていました。
仕事が、泊まり勤務で不規則、休みの日には、趣味の自転車競技とほとんど体力まかせで、過ごしていましたが、4月の中ごろからだんだんと症状がひどくなり、おまけにストレスも加わって、だんだんやる気もなくなり、そういう自分にイライラしていました。「これはアカン」ということで、自分が、経験したことのない鍼灸でアプローチしてみることに。
ネットで見つけた「まり鍼灸院」のまり先生はじめ、まわりの先生方は皆さん優しく、親切に接してくださって、とても安心できます。感謝。
通院は週1回で、5回目になりますが、1回目(初めて)の効果が特に顕著で、首の痛み、肩凝り、頭痛、イライラがほぼ半減!おまけに思ってもいなかった体の歪みと顔のシミまで改善して、鍼灸の不思議な?力を感じました。
それとその日の熟睡感ときたらハンパなかったです(笑)。
治療は全身を診ていただいているので、気になる症状が局所的でも効果が多岐にわたるんですね。気持ちもスッキリしますし。心身のバランスが整っていく感じです。
現在は首の痛みの多少あるものの、仕事や運動に支障ない程度まで改善しています。
いや~鍼って不思議やわぁ~
ちょうど2年前、バイクでの仕事帰り交通事故に遭い、顔面を強打しました。自宅近くの整形外科に通院することにしました。その数日後から頭が重く、めまい、耳鳴り、頭痛、 眼中出血と口では言えないくらい、自分をコントロールできなくなり途方にくれた日々を過ごしていました。一度整形外科の先生から「針灸治療」を勧められましたが、注射が大の苦手だったし「針灸」のイメージは年配の男性の先生で、とても怖いイメージあり二の足踏んでいました。
そうこうするうちに、益々体調がひどくなり気分も落ち込みがちになりました「ああ、これが、事故の後遺症なんだ。」と暗闇のどん底にいる毎日でした。
そんなある日、整形外科の先生から、再度鍼灸治療をすすめられ、先生は、女の先生と伺い、「女の先生なら、少しは安心できる」と藁をもつかむ気持ちで「まり鍼灸院」の門をたたきました。
それが、治療を受け始めると、あれほど自分をコントロール出来ないほど、壊れていた身体が、一皮ずつ剥けて、少しずつ楽になりました。もちろん一足飛びではありませんが、徐々に、徐々によくなりました。体調が悪いときには、少し焦ったり、戸惑ったり、悩んだりしましたが、まり先生は温かい笑顔で「前より少しずつ、確実に良くなっていますよ。」と励ましてくださいました。とても、力強かったです。
私は、まり先生に出会えて、心身共に元気にしていただきました。
もし、交通事故で、ムチウチ症になり、お悩みの方は、是非、まり先生の鍼灸治療を受けてください。きっと明るい明日がひらけますよ。
慢性頭痛は10回前後で痛みが軽減し、発作性頭痛では5回前後で痛みは軽減されやすいです。
はい、大丈夫です。薬を飲まずに鍼灸治療を受けられた方が、効果は実感しやすいです。
菊池友和 山口智 鈴木真理 荒木信夫
1ヶ月以上薬物療法を行い効果の得られなかった反復発作性緊張型頭痛(frequent episodic tension-type headache:FTTH)と慢性TTH(chronicTTH:CTTH)に分類し、鍼治療を行い、Visual Analogue Scale(VAS)による自覚症状の評価が50%以上改善したのを有効として、両群の治療回数・期間について検討した。対象は、TTH221例.FTTH82例(男28、女54、平均年齢52.7歳)とCTTH139例(男44、女95、平均年齢50.4歳)である。FTTHの有効率80.1%、CTTHの有効率59.9%であり、FTTH群の方が有意に高値であった(p<0.01)、回数・期間はFTTH2.8回14.9日、CTTH8.9回35.9日であり、FTTHの方が少ない回数で短期間に改善した(p<0.01)。FTTHは、鍼治療を3回または2週間継続し、さらにCTTHは9回または5週間継続し効果判定する必要性が示された。
(神経治療33:480-483、2016)
Fig.4:Period and the number of times until symptoms are improved more than 50%
治療回数・期間どちらも、慢性緊張型頭痛より反復発作性緊張型頭痛の方が少ない回数で短期間に改善しています。
引用:神経治療学 2016 年第33 巻第3 号P480-483