赤ちゃんの夜泣き、疳の虫(かんむし)、
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎に効果があります。
中医弁証論治による
小児鍼治療
-77症例の効果検討-
中医臨床2013年9月134号にて、当院の論文が掲載されました。
当院にはアレルギー症状でお悩みのお子様がたくさん来院されており、多くのお子様・保護者の方に効果を実感して頂いております。お子様の症状でお困りの方は、是非一度ご来院下さい!!
子どもは日々、精神、知能、身体が成長しています。その成長のバランスが崩れると、イライラや疳虫(カンムシ)が起こります。例えば、カンの強い子は頭がいいと言われるのは、知能が早く発達してバランスが崩れるからです。夜泣き・かんむしはお母さんも辛いけど、子どももかなりつらい症状です。
小児はりではバランスのいい成長を取り戻せます。適応年齢は生後1ヶ月位から小学生6年生位までを、一応の基準としています。生後1ヶ月位とするのは、赤ちゃんとの外出時の不安感が多少軽減する頃だからです。
例えば夜泣きの治療では、週2回、最低週1回の治療が必要です。1回の治療時間は乳幼児の場合、問診も含めて5~10分、小学生低学年くらいで30分くらいになります。
症状の緩和によって保護者の方とご相談しながら、治療頻度を減らしていきます。
疳虫とは、特定の疾患・病名を指すのではなく、生後3ヶ月位から5歳位までの小児が引き起こす種々の症状に対する俗称です。疳虫(カンムシ)による夜泣き、異常興奮(キーキー声)、よく怒るなどの症状や、少食・吐乳・便秘・アトピー性皮膚炎・チック症なども小児はりの適応症状です。
疳虫(かんむし)のお子様の特徴には、眉間やコメカミに青筋がたっている(静脈怒張)、眼球結膜が青白い、眉間の縦ジワなどが見られます。
下記グラフは当院のスタッフがH28年度 全日本鍼灸学会学術大会で発表しました。
カンムシに対して、気になる程度や、イライラ・キーキー・物を投げるなどの項目すべてに、有意な差が見られました。
また、満足度においても88.6%と非常に高い結果となりました。
夜泣きにも色々なタイプがあります。
夜泣きの原因は脳の成長と精神の成長のアンバランス、お腹の調子が悪い、冷え症、便秘症、ストレス等子どもによって様々です。その原因に合った治療をすることで夜泣きを改善して、母子ともにグッスリ眠れるようになります。
夜泣きの治療は、軽症であれば3日間、重症だと1週間毎日続けての治療で、良くなってきます。睡眠不足で隈ができて、険のある表情もいずれ和らいできます。
下記グラフは当院のスタッフがH28年度 第67回 日本東洋医学会学術大会で発表しました。
統計学的にも、睡眠症状の気になる程度や、夜泣き・寝付き・途中覚醒の3項目において、すべてに有意な差が見られました。
また、満足度も、82.9%と非常に高い結果となりました。
疳虫(カンムシ)の一種で、神経が高ぶった状態です。表情も普段からやや険しく、眉間に縦ジワや青筋(静脈の怒張)が見られます。このような症状の子は、後頚から肩にかけての筋肉や皮膚が過緊張になっており、神経の高まりが起こる為、小児はりにより症状を改善していきます。
表情も柔和になり眉間の縦ジワ・青筋等が目立たなくなってくると、症状も落ち着いていきます。
食事量が少ない子は保護者の方にはとても心配なことですよね。食事はあまり食べないのに、「甘いものばかり欲しがって…」と悩んでいませんか。それは、子どもが疲れていたり、体調が悪いサインです。大人だって疲れるとやたら甘いものが欲しくなったりします。子どもだって同じです。
食べない子は、痩せて手足が細いです。お腹には横ジワが入ってまた小さく、口の周りはなんとなく黄色っぽいか、あるいはくすんでいるように見えます。肌にも艶があまりない子が多いです。また、お腹周りも冷えており、手足も他の子と比べて冷たいことが多いです。消化器の働きが十分でないために、食事量が減ってしまい成長にも影響する場合もあります。
例えば、胃腸にガスが膨満し交通渋滞して、食べたくなかったり、また胃弱で胃腸の働きが悪くて食べられないので、これらを治療していくことで、食欲もでてきます。食欲のない子は、肩や首も過緊張であることが多いのでこの部位を緩和させ、よく眠ることで回復も早くなります。
排便リズムは個人差がありますが、母乳で育っている子で1日に5~7回、人工乳の子は1日1~2回の排便です。普通食を食べる1~2歳位には1日1~2回位になってきます。数日に1回くらいでも適度な硬さで時間もかけず気持ちよく排便されていれば便秘ではありません。
治療は肩甲部から仙骨部にかけての背部が重要となります。排便すれば、胃のガス・空気も排出され、食事量や睡眠にも好影響を与え、日々の機嫌もよくなってきます。
軽症から重症のものがあります。夜尿の回数が週に1~2回くらいなら軽症ですが、毎晩するなら重症の方です。
夜尿症の子は下腹部の冷えがきついことが多いです。腰仙部に反応が出やすく、皮膚が過緊張になっています。治療はこの部分の過緊張を和らげるようにします。
夜尿症の増悪因子として、精神的ストレスや冷えがあります。夜尿症で一番困って苦しいのは、こども自身です。症状が治まるとこどもも保護者の方も楽になります。
身体の中の気の力が弱いと考えられます。風邪ばかりひいていると、食欲もなくなり成長にも影響を及ぼしかねません。少しでも早く鍼で元気な身体に整えましょう。
アレルギー全般というと、喘息、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎など症状はいろいろですが、身体の反応では頚や肩が過緊張であることが多いです。アレルギー体質を改善するには長期間の治療を要しますが、継続するうちに症状も緩和していきます。
「鍼」と聞くと突き刺して怖いイメージがありますが、刺さない鍼を使用します。当院の小児鍼は羽毛で擦られているような感覚です。病気ではないけど、よく泣く・不機嫌・食べないなどお子様の症状が気になりましたら、ご相談下さい。
下記グラフは当院のスタッフがH26年度 全日本鍼灸学会学術大会(近畿)で発表しました。
アトピー性皮膚炎・湿疹・痒み・アレルギー性鼻炎に対し、統計学的にも有意な差が見られました。
また、満足度は100%となり、ご両親の評価も非常に高い結果となりました。
ストレスや食事、遺伝による、免疫の異常が原因です。鍼灸により炎症箇所の熱を取ったり、免疫細胞を活性化して皮膚を修復していきます。同じアトピーでも炎症箇所に汁が多い場合と、乾燥が強い場合では、治療内容は異なります。
小児鍼コース | 5回券 25,000円 | 6歳までの小児(小児鍼)となります。 ※小学校入学前3月末まで |
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5回券 33,000円 | 小学生料金となります。 ※小学校入学の4月1日以降 |
一歳半をすぎても夜中は3時間おきに目覚め、お昼寝も眠りが浅く、本当に寝かせることに必死な毎日でした。
目覚めの機嫌も悪く朝もお昼寝後も30分以上泣き続けていました。
日中の感情の起伏も激しく、少し離れるだけで手がつけられないほど大泣きするなど本当にくたくたな日々を送っていました。
そんな時小児鍼というものを知り、娘の症状が小児鍼の事例に記載されているものとぴったり合っていて、これしかない!と思い受診してみることにしました。
ただ、これだけ感情の起伏が激しいのだから、じっと治療を受けるのは無理だろうと思いながら試しに行ってみると、最初は怖がりながらも抵抗せず施術をうけることができました。
よっぽど心地良かったのか、帰り道にはぐっすり眠りにつき、寝起きもすっきり起きてきて本当に驚きました。
二回目からは自ら手をさしだして施術をうけ、今では施術をうける日を楽しみにするようにまでなっています。
二歳半を迎える頃には朝までぐっすり眠れるようになり、一人でトコトコ起きてくるようになりました。
感情の起伏も着実に落ち着いてきています。
また、先生に血行が悪くなってきた時の肌の色を教えていただきながら治療を続けていると、私も子供の体調の見分け方が少しわかるようになってきたように思います。
何より、機嫌が悪くぐずっていても、なぜ泣いているかわからずこちらもイライラ、不安になることがなくなり、何かしら不調なんだな、と不安や焦ることなく考えることができるようになりました。
親子で本当に鍼の効果に絶大な信頼感を感じています。
これからも親子ともどもよろしくお願いします。
小児鍼コース(6歳まで)5回券25,000円
小児鍼コース(小学生)5回券33,000円
退院後、すぐ受けていただけます。便秘でお困りだった生後2週間のお子様も、小児鍼5回の治療で症状が改善されました。
我々は、第61回全日本鍼灸学会学術大会(三重大会)にて、小児鍼問診票を用いて小児鍼の4回施術により、「睡眠障害」「カンムシ」の悩みスコアが有意に改善することを報告した。今回は、小児三大症状(睡眠障害・カンムシ・アレルギー)の改善に加え、アレルギー症状に関して、4回・9回の施術により保護者の気になる程度や症状に改善が見られるか否か、小児鍼治療に対する満足は得られるか検討したので報告する。
2009年7月~2012年7月(36ヵ月)に来院した小児患者77名(男児31名、女児46名)(平均年齢3.2歳±3.1歳)。
小児鍼患者の来院時の主訴を分類
「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性鼻炎」では、治療回数に比例して平均値は改善しているが、スコアに有意差はみられなかった。「湿疹・痒み」については、4回後のスコアに有意差がみられた。
小児鍼治療全般に対する満足度は、90点以上は4回後で45%、9回後で49%、70点以上は4回後で95%、9回後で98%と治療回数に応じて満足度は高まる傾向であった。
「アレルギー」対象者の満足度は、90点以上54%、70点以上93%と高かった。
引用:中医臨床2013年9月第134号P146-151
1.2.3位の症状がお子様のお悩みの75%を占めています。3つの症状は鍼灸の得意分野です!
すべてのスコアに有意な結果が見られ、小児鍼3~4回の治療で、症状の程度が軽減しました!
三大症状すべてにおいて、初診vs 4回後・初診vs 9回後で気になる程度スコアに有意に改善がみられました。
アレルギーについては、鍼灸治療により、4・9回後に改善傾向がみられました!湿疹・痒みについては統計的にも有意差が出ました。
小児鍼治療全般に対する満足度は、90点以上は4回後で45%、9回後で49%、70点以上は4回後で95%、9回後で98%でした!
治療回数に応じて満足度は高まる傾向にあり、「アレルギー」でお悩みのお子様の満足度は、90点以上54%、70点以上93%と高い満足度が得られました!