2018年06月07日
手足に冷えを感じる女性の冷え症状の変化 治療前と1ヵ月後を比較しました。
H30年6月、日本東洋医学会学術集会にて、「鍼灸治療が冷え症に及ぼす効果(第5報)」を発表させていただきました。なんと!今回は優秀演題の1題として選んでいただけました。
今回のテーマは、手足に冷えを感じる女性に限定し治療開始から1ヶ月後の冷え症状の変化を調査しました。
(画像1・2枚目参照)
H28年2月~H29年8月、当院に来院された初診の患者様85名の内、手足に冷え症を自覚し、判別式において冷え症と判定された女性28名です。年代別では、30代が50%と一番多く、次に40代の36%でした。前回の関西支部例会の発表と同じく、30代・40代で約8割を占めました。
(画像3~11枚目参照)
「冷え日記」の冷えの項目において、中央値は4.0→2.0に変化し、検定において有意な差が見られました。また、横型100mmのVAS(Visual Analogue Scale)による冷えの程度においても、58.5mm→37.0mmへと変化し、冷え日記による本人の評価においても有意な差がみられました。この結果より、対象者を手足に冷えを感じる女性に限定しても初診と1ヵ月後では、冷えの症状が改善していることがわかりました。
(画像14~17枚目参照)
今回の結果から、対象者を女性に限定しても、1ヵ月間の鍼灸治療で冷え症は改善することがわかりました!冷えは男女に関わらず感じる症状ですが、当院の患者様では、男性に比べ女性の方が冷えを訴える方が多いです。冷えを主訴として来院する方はまだまだ少ないですが、今後も研究を続けて行くことで、1人でも多くの方の冷え症が改善されるよう、今後も日々の臨床に励んで参りたいと思います!
(画像18~20枚目参照)