2017年11月07日
女性の冷え症状の変化 治療前と1ヵ月後を比較しました。
H29年11月、全日本鍼灸学会近畿支部にて、「鍼灸治療が冷え症に及ぼす効果(第4報)」を発表させていただきました。
今回の発表のテーマは、対象を女性の患者様に限定すると、冷え症状の変化はどうなるのか?です。期間は、鍼灸治療開始から1ヶ月後の冷え症状の変化を調査しました。
さて、結果はどうなったのでしょうか??
(画像1・2枚目参照)
H28年2月~H29年3月、当院に来院された初診の患者様70名の内、冷え症を自覚し、判別式において冷え症と判定された女性25名です。30・40代の女性が8割を占めています。
(画像3~11枚目参照)
対象となった25名の方の、来院時の主訴は婦人科でお悩みの方が32%と一番多く、次に多かったのは整形疾患の20%でした。婦人科の中でも、不妊でお悩みの方が最も多い結果となりました。
(画像12~13枚目参照)
「冷え日記」の冷えの項目において、中央値は4.0→2.0に変化し、検定においても有意な差が見られました。また、横型100mmのVAS(Visual Analogue Scale)による冷えの程度においても、59.0mm→36.0mmへと変化し、こちらも有意な差がみられました。この結果より、対象者を女性のみに限定しても初診と1ヵ月後では、冷えの症状が改善していることがわかりました。
(画像14~17枚目参照)
今回の対象者25名の平均治療回数は3.9±1.3回でした。冷え症状に対する鍼灸治療の効果は、対象者を女性のみに限定しても1カ月間の治療で改善することがわかりました!今回の調査では冷えを第一主訴として来院された方は2名でした。冷えを主訴としてお悩みの方は少ないですが、多くの方が気になる症状に上げられています。男性に比べ女性は月経や更年期を迎える事で、様々な症状が現れます。冷え症を改善することが、様々なお悩みを改善されるのではないかと希望がもてるよう、今後更なる研究を続けていきたいと思います!
(画像18~20枚目参照)