鍼灸治療が冷え性に及ぼす効果(第4報)-症例集積 女性25名-|便秘・冷え性・むくみ,2017年 全日本鍼灸学会近畿支部学術集会|学会発表|大阪市天王寺区のまり鍼灸院

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学会発表

2017年11月07日

鍼灸治療が冷え性に及ぼす効果(第4報)-症例集積 女性25名-

女性の冷え症状の変化 治療前と1ヵ月後を比較しました。

H29年11月、全日本鍼灸学会近畿支部にて、「鍼灸治療が冷え症に及ぼす効果(第4報)」を発表させていただきました。
今回の発表のテーマは、対象を女性の患者様に限定すると、冷え症状の変化はどうなるのか?です。期間は、鍼灸治療開始から1ヶ月後の冷え症状の変化を調査しました。
さて、結果はどうなったのでしょうか??

(画像1・2枚目参照)

対象者は女性25名です。8割が30代・40代です。

H28年2月~H29年3月、当院に来院された初診の患者様70名の内、冷え症を自覚し、判別式において冷え症と判定された女性25名です。30・40代の女性が8割を占めています。

(画像3~11枚目参照)

婦人科疾患・不妊症でお悩みの方は特に冷えを感じられています!

対象となった25名の方の、来院時の主訴は婦人科でお悩みの方が32%と一番多く、次に多かったのは整形疾患の20%でした。婦人科の中でも、不妊でお悩みの方が最も多い結果となりました。

(画像12~13枚目参照)

鍼灸治療は女性の冷え症に効果があるとわかりました!

「冷え日記」の冷えの項目において、中央値は4.0→2.0に変化し、検定においても有意な差が見られました。また、横型100mmのVAS(Visual Analogue Scale)による冷えの程度においても、59.0mm→36.0mmへと変化し、こちらも有意な差がみられました。この結果より、対象者を女性のみに限定しても初診と1ヵ月後では、冷えの症状が改善していることがわかりました。

(画像14~17枚目参照)

冷え症は対象者を女性に限定しても統計的にも有意に改善すると言う結果となりました!

今回の対象者25名の平均治療回数は3.9±1.3回でした。冷え症状に対する鍼灸治療の効果は、対象者を女性のみに限定しても1カ月間の治療で改善することがわかりました!今回の調査では冷えを第一主訴として来院された方は2名でした。冷えを主訴としてお悩みの方は少ないですが、多くの方が気になる症状に上げられています。男性に比べ女性は月経や更年期を迎える事で、様々な症状が現れます。冷え症を改善することが、様々なお悩みを改善されるのではないかと希望がもてるよう、今後更なる研究を続けていきたいと思います!

(画像18~20枚目参照)