2017年10月26日
H29年6月の日本東洋医学会学術大会では、冷え症状に対する鍼灸治療の2か月後の効果を比較し、統計的にも鍼灸治療が冷え症に効果があると証明しました。今回は、H29年11月、日本東洋医学会関西支部例会にて、治療開始から1ヶ月後の冷え症状の変化を調査しましたので報告します。
(画像1~3枚目参照)
H28年2月~H29年3月、当院に来院された初診の患者様70名の内、冷え症を自覚し、判別式において冷え症と判定された男女29名です。
男女比は、女性が86%と多く、年齢は30代が一番多かったです。
(画像4~14枚目参照)
今回、1カ月間の平均治療回数は、4.1±1.3回でした。約1週間に1回のペースで来院されている方が多い結果となりました。また、29名中19名の方に改善が見られました!
「冷え日記」の冷えの項目において、中央値3.0→2.0に変化し、検定においても有意な差が見られました。また、横型100mmのVAS(Visual Analogue Scale)による冷えの程度においても、58.0mm→36.0mmへと変化し、こちらも有意な差がみられました。また、随伴症状の肩凝りも中央値4.0→2.0に変化し、有意な差が見られました。この結果より、治療開始から1ヵ月後も、冷え・肩凝りの症状が改善していることがわかりました。
(画像15~17枚目参照)
冷え症状に対する鍼灸治療の効果は、2ヶ月間の効果より短い、1カ月間の治療でも改善することがわかりました!今回の調査では、冷えを第一主訴として来院される方はいませんでしたが、多くの方が気になる症状に上げられています。今後も冷えに悩まれている患者様の症状改善の為、日々精進してまいりたいと思います。
(画像18~20枚目参照)