顔面神経麻痺 -発症後1年以上経過-|顔面神経麻痺|まり鍼灸院ニュース|大阪市天王寺区のまり鍼灸院

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まり鍼灸院ニュース

2019年07月08日

顔面神経麻痺 -発症後1年以上経過-

顔面神経麻痺とは、顔の片側が動かせなくなる病気

顔の表情を作る「表情筋」を動かしている神経が何らかの原因で麻痺し、それらを支配している筋肉や感覚が麻痺してしまうことをいいます。発症から1年経過すると症状の改善は難しいと言われていますが、鍼灸治療で表情筋の動き、後遺症共に改善がみられます。

40点法による麻痺程度の診断

柳原40点法の評価法で、安静時対象、片目つぶり、頬を膨らます等の顔面の筋肉の動きを10項目に分け評価します。

麻痺のない正常時を40点とし、各々の筋肉の動きを点数化します。
麻痺なく正常4点、部分麻痺2点、高度な麻痺0点で評価します。
40点満点で点数が低いほど症状が強く、高い程症状の改善を示します。

発症から4週間後10点以上を不全麻痺、8点以下を完全麻痺、また、38点以上で中等度以上の共同運動が ないものを完全治癒とします。

日本東洋医学会関西支部例にて、「発症後1年以上経過した者を対象」として調査し発表しました!!

対象者は、①発症後1年以上、②柳原法で初回20点以下、③完全麻痺判断される8名です。

結果!!

柳原40点法10項目の平均値の全てに改善がみられ、合計得点の中央値でも初回9.0から最終29.0へと有意な改善がみられました。
また、38点以上の完治は1名、30点以上は4名という結果になりました!後ろ向き調査の結果、重度の方も症状が軽減していることが分かりました。
後遺症も軽くなり、強く症状が出ていた方も軽くなったと感じていただいています。

選ばれる理由

2017年全日本鍼灸学会で、東京大学、東京女子医科大学、埼玉医科大学の先生方とワークショップでセッションをしました。また、完治以外の方も治療満足度が高く、統計的に全ての項目で有意に改善しています。病院で治療してもこれ以上効果がないと言われた末梢性の完全顔面神経麻痺の患者様の症状が改善しています。

(2017年全日本鍼灸学会で発表)