2021年03月08日
2020年 日本東洋医学会 関西支部例会にて発表して参りました!
自律神経には2種類あり、
1、活動時や緊張時、またストレスを感じている時に働く交感神経と、
2、リラックスしている時や睡眠時に働く副交感神経があります。
これらの2種類の自律神経が、互いにバランスを取り合いながら、自分の意思とは関係なく、24時間内臓の働きや代謝、全身の器官を調整しています。
これらが原因で自律神経のバランスが乱れてしまうと、自律神経に指令を送っている脳の脳幹にある間脳の一部の「視床下部」が疲れてしまい、自律神経の調整が難しくなります。その為、人によって症状は様々ですが、疲労を感じやすくなり、全身のだるさや、不眠症状、冷え症状、食欲不振便秘と下痢を繰り返すなどの症状が出やすくなります。
臨床上において「冷え」や「頭痛」の症状に対してお悩みをかかえておられる患者様は多くおられます。
当院では、自律神経の乱れにより起こる「頭痛」「冷え」症状について当院集積データにより、全日本鍼灸学術大会や、日本東洋医学会学術集会にて、鍼灸治療の効果を検討し有意な改善が見られたことを発表して参りました。
是非鍼灸治療を治療の選択肢の一つとして考えていただければと考えています。
治療16回目で①VASは52.0mmから27.0mmに改善されました!
2~3年前より毎日頭痛薬を服用していましたが、治療2回目以降服用がなくなりました。また、頭痛症状が気にならない時間が増えていると問診票でご回答いただきました。
1年間の鍼灸治療により①冷えの強さは4.0から1.0に改善されました!
1年後のデータをみることで、対象者13人の同じ季節における症状の比較が可能になり、1年後の冷え症状に有意な改善が見られました。