けいれん・痺れ|スタッフブログ| まり鍼灸院 スタッフブログ|大阪市天王寺区のまり鍼灸院

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まり鍼灸院 スタッフブログ

2013年05月23日

けいれん・痺れ

当院へ来院中のお嬢様のご紹介で来院された患者様です。
お悩みの症状は、昨年より発症された左半身(左上まぶた、左腕から指先全体・左膝下から足先全体)の痺れ、けいれんです。
痺れの影響で指先・足先には力が入りにくく、また服のボタンを留めるような細かい作業がしにくいとのことでした。
けいれんは、大人が赤ちゃんをあやす時におもちゃを持って手を動かす動作に似ており緊張すると症状が出やすいようです。
手足を触診すると氷のような冷たさを感じました。
病院にて脳検査(MRI)・血液検査等は受けられましたが異常はなかったとのことで来院されました。

治療は週に1回のペースで行いました。
初診後、鍼で全身の血液の流れを良くし、灸で身体を温めることで左半身のけいれんが軽減され氷のように冷えきっていた手足にも暖かさを感じました。
患者様も「全身が軽くなり気分が良くなりました。」と喜んで帰られました。
3回目来院時には、「けいれんは、治療後2,3日軽減しており調子がよかったです。左手足にも力が入りやすくなりました。」と喜ばれていました。
6回目来院時には、左上まぶた・左手.足のけいれんは以前に比べ更に軽減されました。
手指 5本の痺れは1本に軽減していました。
また歩行時、けいれんにより足が引きつり歩行がしにくい状態でしたが「うまく歩けるようになってきました。」と喜ばれておりました。

東洋医学では、「けいれん」は肝(かん)と大きなつながりがあります。
「肝は筋をつかさどる」・「肝は血を蔵す」 とされています。
肝は感情のコントロール、ストレスを受け止めるクッションの役割もしています。
人は緊張状態にさらされると血管が狭くなり血液を運ぶ道が細くなります。
又、ストレス、過労、老化などにより肝の機能が低下することで必要な場所・時に血をうまく送れなくなります。
その為、身体に必要な栄養が手足の筋肉にも行きにくくなりけいれん症状を発症しやすくなります。
前述したように患者様の症状は緊張時に出やすいことがある為、ストレスを感じた時にも血液の巡りが良くなるよう患者様の体質にあった治療を施し
更なる体質改善のお力になれますよう協力させて頂けたら幸いだと感じております。

(60代 女性)